松村謙三顕彰会は郷土の偉大な政治家である松村謙三先生のすぐれた業績を讃えようと昭和45年
に設立された「松村謙三先生顕彰会」(初代会長 佐藤助九郎氏)に始まります。顕彰会では記念事
業として記念会館と記念公園と胸像などを建設する計画が立てられ、記念公園や先生の胸像など建設
の一部が同会の浄財(寄付金)でまかなわれました。
先生は衆議院議員選挙に通算13回当選し、厚生大臣・農林大臣・文部大臣を歴任され、清廉潔白
な政治姿勢を貫き、農地改革や日中友好に尽くされ昭和46年に88歳で亡くなられました。
以後は先生の遺志を継ぐ様々な講演会や友好訪中事業等の活動を行ってきました。
また平成27年からは、一般会員として広く活動に協力していただける方々を募集し、事業案内や
会費(年間千円)での活動支援制度を開始しました。(申し込みは福光福祉会館まで)
顕彰会では平成26年にホームページ「けんそはん」を開設、広く人々に松村先生の偉業を知って
いただこうと広報活動を開始しました。
平成27年8月21日の命日に「松村謙三先生を伝えよう」と先生の業績や遺徳を身近な周囲の方々や
次世代に継承するために没後44年記念事業が福光福祉会館で開かれました。
松村謙三先生の研究を進められている大東文化大学法学部の武田知己(ともき)教授の「松村謙三と日本のあゆみ」と題しての講演があり、1階ロビーでは、先生の没後44年を企画し氏の所持品や書簡、そして肖像画など27点が展示されました。
以来、毎年命日前後に研究者の講演や特別展示を開催し、現在、南砺市と共催により、「松村謙三フォーラム-松村謙三先生を学び伝えよう-」をスローガンに顕彰、広報活動を行っています。
晩年まで力をふり絞って尽くされた中国との交流を受け継いで
中国に関しては、昭和47年の日中国交回復以前の日本との国交が無い時代に、何度も訪中し当時
の周恩来首相と会談を続けられました。中国では「中日友好の井戸を掘った恩人」と、今でも松村
先生は、尊敬されています。そんなことから、北京にある「中日友好協会」では松村謙三顕彰会を
賓客として、36回にもわたり受け入れていただいています。
顕彰会では先生の遺志を継ぎ、昭和49年に第1次訪中親善使節団(上田豊信団長)が訪中して以来、
友好訪中団として現在までに42回の訪問歴を重ねています。
この訪中団への参加に制限は無く、趣旨に賛同する方は誰でも申し込むことができます。
新型コロナウイルス感染拡大により、友好訪中団は見合わせていますが、継続していく計画です。